中国・薄煕来スキャンダル。王立軍・元重慶副市長は懲役15年

中国の四川省成都市中級人民法院(地裁)は24日午前、元重慶市トップ、薄熙来氏の元側近の同市元副市長、王立軍被告(52)が薄氏の妻の殺人を見逃した罪などに問われた裁判で判決公判を開いた。国営新華社によると、懲役15年の判決を言い渡した。王被告は上訴しない方針と伝えられており、4月に失脚した薄氏に絡む事件の訴追はすべて完了することになる。今後の焦点は指導部が近く決めるとみられている薄氏本人の処分に移る。

 中国・重慶市のトップだった薄煕来の夫人が英国人を殺したスキャンダル。事件発覚のきっかけとなった米国領事館駆け込み事件を起こした王立軍・元重慶市副市長は懲役15年に。で、王立軍の報告を受けていたと思われる薄煕来の処分は一体、どうなるのだろう。政権交代を前に、依然として薄煕来が属していたグループ(太子党)と対立するグループ(団派)との間で、処分をめぐる暗闘が繰り広げられているのだろうか。