南米スペイン語文学を代表する作家、ガルシア・マルケスが死去

説「百年の孤独」や「コレラの時代の愛」などで知られるノーベル賞作家、ガブリエル・ガルシア・マルケス氏が17日、メキシコで死去した。87歳だった。家族と関係者が明らかにした。感染症と脱水症状で治療を受けていたという。南米コロンビア出身。「魔術的リアリズム」の旗手として知られ、1982年にノーベル文学賞を受賞した。スペイン語世界において、「ドン・キホーテ」で有名な16世紀のスペインの作家ミゲル・デ・セルバンテス以降最も重要な作家とも評されている。

 何年か前に認知症になっているというニュースがあったりもしたが、ガルシア・マルケスが死去。最初に読んだのは、この本だった。

予告された殺人の記録 (新潮文庫)

予告された殺人の記録 (新潮文庫)

 『予告された殺人の記録』。何の事前の知識もなしに読み始めたのだが、そこで描かれる未知の世界での物語に魅了され、一気に読んでしまった。それまで、あまりないような読書体験だったのだが、それが魔術的リアリズムだったのだろうか。物語の魔術師とでもいうべき、好きな作家のひとり。と言いつつ、『予告された殺人の記録』はガルシア・マルケスにしては比較的コンパクトな作品で、代表作には大長編小説が多いから、好きと言っている割には読んでいる作品が少なかったりもするのだが。
ガブリエル・ガルシア=マルケス - Wikipedia
ガルシア・マルケスが認知症だとか...。ショックだなあ。それでも、新しい物語は紡げるのだろうか? - やぶしらず通信(2012年6月11日)
百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez) 族長の秋 ラテンアメリカの文学 (集英社文庫 カ) コレラの時代の愛