福島、宮城に続き、岩手、栃木も肉牛の出荷停止

肉牛の放射性セシウム汚染問題で政府は1日、岩手県の一関市と藤沢町の計6頭から国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超えるセシウムが検出されたとして、原子力災害対策特別措置法に基づき県全域の肉牛出荷停止を同県に指示した。福島、宮城に続き3県目。さらに、栃木県でも県内2市から汚染牛が出たとして、早ければ2日にも同様の指示を出す方針だ。

 放射能の汚染被害、どんどん広がっていく。原発事故以来、「食の安全」は吹き飛んだ感じがする。この汚染被害まで加えた原子力のコストはどのぐらいのものなのだろう。

放射能を防ぐ知恵―食・暮らし・エネルギーの話

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米国債務上限引き上げ案、下院が可決。議場には銃撃事件に遭ったギフォーズ議員の姿も

米下院本会議は1日夜、政府の法定債務上限を最低2兆1000億ドル引き上げる法案を賛成多数で可決した。2日にも行われる上院での採決、大統領署名を経て成立の運びとなる。米国のデフォルト(債務不履行)危機は、ぎりぎりで回避できる見通しとなった。

 米国の債務上限引き上げ案、議決するまで、どうなるか、わからないと不安視されていた下院を通過。このあと、上院の議決が残っているが、上院は民主党が多数派でもあるだけに、これで、成立したのも同然となる。下院の議場には、この1月に地元アリゾナで銃撃され、頭に重傷を負ったギフォーズ議員が姿を見せ、拍手で迎えられていた。事件から8ヶ月近く、驚異的な回復。テレビ映像で見る限り、議員たちと普通に挨拶していた。
 しかし、最近の下院にとって明るい話題はギフォーズ議員の復帰ぐらいで、今回はすっかりティーパーティ・グループに振り回された。ショックなのは、米国でも、ティーパーティ・グループは自分たちの主張のためならば、国をも人質に取ることを厭わないこと。一種の政治的テロリストのようなもの。この超保守派の偏狭な正義感は怖い。マッカーシズムのあった国だから、こうした人たちに振り回される素質はあるのだろうけど、何とも嫌な感じ。
 米国でも議会で民主主義や公正さを貫くことが難しいことは、ジェームズ・スチュワート主演、フランク・キャプラ監督の「スミス都へ行く」でも、おなじみの世界なのかもしれない。ただ、ティーパーティの人たちは、自分が「スミス」と思っているのだろうか。となると、さらにタチが悪い。あれも、スミス氏が正義のためにとった手段は議事妨害だった。そういうところだけ真似しても...。
★米下院が債務上限法案可決 超党派支持で2日成立へ - 47NEWS => http://bit.ly/qZ8lcY
【やぶしらず通信・関連ログ】
・アリゾナの民主党下院議員の集会で銃乱射事件。犯人はMySpaceYouTubeを使っていた(2011年1月9日) => http://bit.ly/n9EDWn

スミス都へ行く [DVD] FRT-207

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