ヘッジファンドは本当に儲かるのか

 「Economist」の最新号が、急成長を続けるヘッジファンド市場をレポートしている。低金利で、金融・株式市場も不安定。一方で、投資信託の不正事件も発覚し、規制も強化されている。そうしたなかで、ハイリスク・ハイリターンを前提としたヘッジファンドが驚異的な好成績をあげており、市場規模も急拡大している。リスクに敏感なはずの機関投資家ヘッジファンドを運用を任せる動きも広がっている。しかし、ヘッジファンド・ブームもよく見ていくと、その奥に闇がある。ヘッジファンドディスクロージャーの規制が緩いのか、ないのか、運用に失敗したファンドは業績を公表していない。運用成績がいいファンドだけ公表しているのだから、統計上は好成績ファンド続出になってしまう。実際には、短期間のうちに人知れず消えてしまうファンドがあるという。日本でもヘッジファンドの話を聞くことが増えてきたが、ファンドをめぐる問題がこれから浮上してくるのだろうか。
http://www.economist.com/finance/displaystory.cfm?story_id=3666459