再び南北問題の武器に「資源」が

英蘭系メジャー(国際石油資本)のロイヤル・ダッチ・シェルのファンデルフェール社長は、民族主義の傾向を強め、契約の見直しを迫る産油国の動きを、多国籍エネルギー企業が受け入れなければならない「新たな現実」と指摘した。15日付の英フィナンシャル・タイムズ紙が伝えた。

 原油やガス価格の引き上げを求める産油国の動きを、メジャーの社長が「新しい現実」と呼ぶ。石油ショックの時と似たような情勢になってきたということか。湾岸戦争以来、アフガニスタン戦争、イラク戦争と、富める北の工業国が、貧しい南の資源国を制圧してきたわけだけど、経済戦争で逆襲を受けているということだろうか。