ロシア、政権批判ジャーナリストが殺される

ロシアのチェチェン紛争プーチン政権の弾圧政策を批判してきた著名な女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん(48)が7日、モスクワ市内の自宅アパートのエレベーター内で射殺体で見つかった。強盗の形跡はなく、ポリトコフスカヤさんの執筆活動に関連した殺人との見方が有力だ。検察当局は殺人容疑で捜査を開始した。ポリトコフスカヤさんは反クレムリン派の新聞「ノーバヤ・ガゼータ」の評論員。99年からチェチェン紛争の取材で現地入りを重ね、ロシア連邦軍による住民虐待や無差別攻撃の実態を暴く記事を発表した。

プーチニズム 報道されないロシアの現実 チェチェン やめられない戦争 反クレムリンの調査報道記者が射殺される。ロシアでは、ジャーナリストはいまだに命懸け。暴力の時代なんだなあ。英国でも、犯罪集団を取材していた女性記者が殺された事件があったけれど、今回のロシアの事件は政権、軍部、企業群など「体制」の臭いがする。アンナ・ポリトコフスカヤ記者のチェチェンプーチン政権に関するレポートは日本でも翻訳出版されている。国際的にも認められた第一級のジャーナリストだったんだなあ。