北朝鮮・核実験で「アジア売り」

北朝鮮の核実験で東アジア地域の地政学的なリスクに焦点が当たったことで、9日の海外金融市場では「アジア売り」の動きが目立った。外国為替市場では円売り圧力が高まっており、約10カ月ぶりに1ドル=120円台をつける可能性がある。安倍政権にとっては「経済政策運営で最初の試練」(エコノミスト)だが、日本経済そのものは好調で、市場関係者らは一様に「影響は一時的」と冷静だ。

 オカネは臆病だから、地政学的なリスクには敏感。韓国も日本も北朝鮮リスクの「恐怖」の中に飲み込まれてしまったわけか。市場は「変動」を好んでいるということもあるだろうけど。当分、思惑が交錯するのだろうか。