グリーンスパン曰く、米経済の景気後退確率は50%

グリーンスパン前米連邦準備理事会(FRB)議長は、米経済がリセッション(景気後退)に陥る可能性は少なくとも50%ある、との認識を示した。30日付の独ウェルト紙とのインタビューで述べた。グリーンスパン前議長は「リセッションの可能性は少なくとも50%あると信じている。だが、今のところ、すでにリセッション入りしていることを示す兆しはほとんど見られない」と述べた。

 サブプライム問題、住宅バブルの崩壊で、米国経済がリセッションに入る確率は「少なくとも50%」と、グリーンスパンは見る。米国の過剰消費が世界経済を牽引する構図は崩れようとしている。日本の進路が問われるときだなあ。三國陽夫氏の言う内需拡大の道か、あるいは、我慢した働いて、頑張って頑張って、米国に資金を供給し続けるのか。ここでさらに不安定な構造をつくるよりも、日本が内需拡大を進めた方が米国にとっても中長期的にはいいだろうけど。でも、問題は日本の全てのシステムが「輸出立国」に最適化されてしまっていることか。そこに利権構造もできてしまっているし。