マイクロソフトがヤフーに買収提案

マイクロソフトは1日、米ヤフーに買収を提案したと発表した。買収額は446億ドル(約4兆7500億円)。両社のネット事業の売上高を合計すると年間94億ドルに達し、グーグルの売り上げの6割程度に迫る。世界最大のソフトウエア会社であるマイクロソフトとインターネットサービスの草分けであるヤフーの経営統合が実現すれば、急成長が続くネットを中核とするIT(情報技術)業界の勢力図が大きく塗り替わる可能性がある。

 マイクロソフトのプロポーズがこのまま、ヤフーとの結婚へと進むのかどうか。ヤフーにとってマイクロソフトとの結婚が幸福かどうかはわからない。web0.8ぐらいのマイクロソフトも、web1.0のヤフーも、web2.0のグーグルに追い詰められて、連合を組まざるを得なくなったと言うところだろうか。あるいは、既にマイクロソフトと接近したFacebookも含め、グーグル包囲網をつくろうということだろうか。IT新世紀では既に旧世代的な感じになってしまったマイクロソフトとヤフーの連合は、どういう風に受け止められるのだろう。ヤフーの人材流出が止まるのか。いまやブラックボックスのようにネット系の最高人材を呑み込んでいる(と思われる)グーグルに対抗できるだけの魅力を持てるかがポイントなんだろうなあ。