ヒラリー・クリントンの選挙運動、資金不足の上に無駄遣いも

Nearly $100,000 went for party platters and groceries before the Iowa caucuses, even though the partying mood evaporated quickly. Rooms at the Bellagio luxury hotel in Las Vegas consumed more than $25,000; the Four Seasons, another $5,000. And top consultants collected about $5 million in January, a month of crucial expenses and tough fund-raising.

 ニューヨークタイムズThe New York Times)のオンライン版が、米大統領候補の資金レポートを載せている。そこで上記のようにヒラリー・クリントン陣営の浪費ぶりが紹介されている。パーティに、高級ホテルに、選挙コンサルタントへの高額報酬・・・。しかし、2007年1月から08年1月までの資金調達状況で言うと、オバマ1億3700万ドルに対してヒラリーは1億1800万ドル。それもオバマが100%寄付で調達しているのに対してヒラリーは89%。残りは借金と持ち出し。それで、この無駄な支出は痛い。さらに詳しくデータを分析すると、この間の支出額はヒラリー1億0600万ドルに対して、オバマ1億1500万ドルと絶対額でオバマにリードされているうえ、内訳をみても、メディア(広告)など選挙運動に投じられる“直接費”の比率はオバマ50%に対してヒラリー42%。事務所の運営費やら旅費やらスタッフの給与やら“間接費”に食われている部分が大きい。この大統領予備選で、オバマは資金調達力でも、選挙運動の効率性でも、ヒラリーを凌駕している。このNYタイムズの記事、グラフも豊富で、数字を見ているだけでも面白い。でも、カネから見ると、ヒラリーは苦しいなあ。ファーストレディ以来、贅沢な暮らしに慣れてしまったせいだろうか。