コソボ独立宣言を機に再びセルビアが

コソボの独立宣言に対するセルビア側の抗議は二十一日夜(日本時間二十二日未明)、ベオグラードの米国大使館が放火され、大使館に乱入した暴徒と思われる一人が炎にまかれて犠牲となる事態に発展した。セルビア政府内からは暴力を容認する発言も漏れ、セルビア国民が大統領選で選択した「親欧米路線」は苦境に立たされている。

 コソボ独立宣言は、ユーゴスラビア情勢を不安定にするのだろうか。欧米との関係が改善したとみらていたセルビアも、米大使館放火事件など、再び不穏に。民族問題は難しい。