ニューヨーク株式市場は急反落

19日の米株式相場は大幅安。ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落し、前日比293ドルちょうど安い1万2099ドル66セントで終えた。ダウ平均の下げ幅は2月29日以来の大きさだった。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、同58.30ポイント安の2209.96だった。金融機関の評価損計上のうわさなどが売りを誘った。

 マーケットは神経質で、アップ・ダウンが激しい。18日は急反発かと思ったら、19日は大きく反落。いまだに金融機関の噂が飛び交っている様子。その噂とは・・・

メリルリンチMERが、金融保証のセキュリティー・キャピタル・アシュアランスA.N>傘下のXLキャピタル・アシュアランスを相手取り訴訟を起こしたことから、メリルリンチは証券のエクスポージャーに絡む損失に対し十分な保証を受けておらず、一段の評価損を計上する可能性があるとの憶測が広がった。メリルリンチは11.1%安となった。

 リーマン・ブラザーズゴールドマン・サックスモルガン・スタンレーは決算が市場の予想よりも良くて一安心という形だったが、今度は、メリル・リンチに疑惑のまなざしが向けられた形。19日もファニー・メイやフレディ・マックに対する自己資本規制緩和など、米国は何でもありの経済・金融政策を打ちまくっているが、それでも完全に沈静化するには時間がかかりそうだなあ。