世界新聞協会が中国にジャーナリスト釈放を求める広告

今年8月に北京五輪が開かれる中国で、多数の中国人ジャーナリストが拘禁されている問題に関し、世界新聞協会(WAN・本部パリ)が被拘禁者の釈放を求めて、世界中の新聞社などに中国に対する抗議広告の掲載を呼びかけている。海外ではすでに多くの新聞社が広告を掲載した。さらに多くの新聞社が同調し、中国政府への圧力が高まることをWANは期待している。

 チベット暴動をきっかけに、中国の人権問題に再び世界の注目が集まってきた。北京オリンピックは、経済的な成長だけではなく、政治的にも成熟し、多様な意見に寛容な「大人の社会」であることを中国に見せて欲しいと世界は願っている。いま、どれだけのジャーナリストやインターネット関係者が逮捕されているかというと、以下のような具合。

WANの調べによると、現在、中国で30人以上のジャーナリストと約50人のインターネット反体制派が服役中で、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」もほぼ同じ人数を確認している。どのケースも、政府批判など同様の“犯罪”だという。

 これではねえ。「政府批判」が「犯罪」であるような国では、ちょっとねえ。まだ、こんなに拘束してしまう国なんだなあ。