ボーン・アルティメイタム

ボーン・アルティメイタム [DVD]

ボーン・アルティメイタム [DVD]

 ジェイソン・ボーン・シリーズの第3作、完結編。これは・・・。ポール・グリーングラス監督の意欲というか、野心が空振りした映画と言いたくなる。アクションは迫力があるし、筋もまあ面白い。しかし、手持ちカメラをフラフラさせるのは、船の上に乗って映画を見ている気分。全編、手持ちカメラで、しかも、わざわざフラフラさせる必要があるのか、かなり疑問に思う。これって俳優の演技に対する冒涜じゃないだろうか。カメラが演技をしてしまって、俳優の演技を楽しむことができない。マット・デイモン、デビッド・ストラザーン、ジョアン・アレンジュリア・スタイルズに、アルバート・フィニーと、これだけ演技派を揃えていて、みんなかわいそうに。
 グリーングラスは「ブラディ・サンデー」はドキュメンタリータッチで良かったし、「ボーン・スプレマシー」も面白かった。しかし、これは・・・。「ユナイテッド93」とか、スターを使わず、ドキュメンタリータッチの映画をつくるのが好きなんだろうか。俳優嫌いなのかなあ。