そんなに簡単に金融不安が収まるはずもなく・・・

 急反発で沸いたニューヨーク株式市場だったが、従来のモデルが破綻した銀行の影響が実体経済に出てくるのはこれからで、そのことに気づくと、ニューヨーク市場は・・・

15日のニューヨーク株式市場で、ダウ工業株30種平均は前日比733ドル8セント安の8577ドル91セントで取引を終え10日以来、3営業日ぶりに再び9000ドル台を割り込んだ。ダウ平均の下落幅は過去2番目の大きさ。午前発表の9月の小売売上高が予想を下回ったことなどを受けて景気悪化懸念が一段と強まり、幅広い銘柄が売られた。欧米主要国による金融安定化策の効果は早くも途切れ始めている。

 派手に下げてしまった。で、最近はニューヨークを見て右往左往している東京市場も・・・

16日の東京株式市場で日経平均株価は急反落した。大引けは前日比1089円2銭(11.41%)安の8458円45銭だった。下落率は1987年10月20日(14.90%)に次ぎ歴代2位の大きさ。下げ幅が1000円を超えるのは2000年4月17日以来で、3営業日ぶりに節目の9000円を下回った。15日の米国株式相場が、米国の景気悪化懸念で急落したことを受け、輸出関連株や大手銀行株など主力株を中心に幅広い銘柄に売りが出た。東証株価指数(TOPIX)は90.99ポイント安の864.52となり、3営業日ぶりに900割れとなった。

 史上最大の急上昇をしたかと思えば、史上2番目の急落。極端なジェットコースター相場になっている。当分、荒れ模様が続くのだろうなあ。日ばかり商いで儲けている人もいるんだろうか。鉄火場だなあ、こうなると。5年とか、10年の長期投資ならば、銘柄によっては買い場かもしれないけど、余裕のない人には手が出せないだろうなあ。どのレンジで落ち着くのか、それがまずは注目か。