米有力新聞は相次ぎオバマ支持

米大統領選で17日、ワシントン・ポスト紙に続き、ロサンゼルス・タイムズやシカゴ・トリビューンサンフランシスコ・クロニクルなどの米有力紙が社説で民主党候補のオバマ上院議員の支持を表明した。米メディアによると、ニューヨーク・タイムズも近くオバマ氏支持を発表する見通し。

 金融危機の中で、有力新聞は相次ぎ、民主党オバマ大統領候補支持を打ち出してきた。ワシントン・ポストニューヨーク・タイムズはもともと民主党寄りという印象があるが、ロサンゼルス・タイムズが民主党の候補を支持するのは初めてだという。世論調査では、ブラッドリー効果といって、白人有権者がアンケートでは黒人候補をあげても、実際の投票では白人に投じるという現象があるが、大恐慌の瀬戸際にあるといわれる金融危機の中で、大統領候補討論会でも沈着冷静に対応したオバマへの信頼感は人種の壁を越えてしまうだろうなあ。今回は、白人でも黒人でも生活を守ってくれそうなほうを選ぶという異常事態の選挙になってしまったから。マッチョが優先される戦時と違って、今度は知性が必要とされる経済の非常事態だから。で、そんなこんなで、ニューヨークタイムズの票読みでも、オバマが277と当選ラインの270を超えてきた。各州の情勢を分析した地図は、こちらに(日々、情報がアップデートされているから、数字は変わってしまうかもしれないけど)。
 http://elections.nytimes.com/2008/president/whos-ahead/key-states/map.html