ニューヨーク・タイムズはオバマ支持。で、これまでは誰を支持?

 投票日が11月4日に迫った米国大統領選。ニューヨーク・タイムズはやはり民主党オバマ支持を宣言。
 http://www.nytimes.com/2008/10/24/opinion/24fri1.html?_r=1&hp&oref=slogin
 で、ニューヨーク・タイムズのサイトでは、1860年以来、大統領選で誰を支持してきたか(そして支持した候補者が当選したかどうか)、インタラクティブな年表を載せている。
 http://www.nytimes.com/interactive/2008/10/23/opinion/20081024-endorse.html
 で、これを見て思うのは、タイムズはがちがちの民主党支持の新聞かと思ったら、そうでもないこと。タイムズは1851年の創刊で、1860年から大統領候補支持の記録があるのだが、栄えある初代の支持は、共和党エイブラハム・リンカーンだった。民主党の支持は1884年グロバー・クリーブランドから。フランクリン・D・ルーズベルト民主党)は、1932年、36年と支持するが、40年の選挙では共和党の候補を支持している(選挙ではルーズベルトが勝利)。44年には再び、ルーズベルトを支持する(これは戦争中だったからだろうか)。第2次大戦後は、48年の選挙で共和党のトーマス・デューイを支持(ハリー・トルーマンに敗北)、52年、56年は共和党アイゼンハワーを支持する。アイゼンハワーは大統領を2期を務めたが、いまの保守がちがちの共和党とは違って、バランスがとれ、米国の黄金時代をつくった。ただ、ニクソンが出てきて共和党は右に振れてからは一貫して民主党。60年のジョン・F・ケネディから今年のオバマに至るまで、ずっと民主党候補の支持が続いている。だから、ニューヨーク・タイムズ民主党というイメージが強いんだな。