GM、クライスラー救済法案が廃案に

米上院は11日夜、自動車メーカー3社(ビッグスリー)救済法案について、妥協案で合意に達せず、事実上、年内の議会での救済法案をめぐる協議は打ち切りとなった。自動車メーカー救済法案は、上院での採決に持ち込むための審議打ち切り動議に十分な支持を得ることができず廃案となった。反対派による審議妨害を阻止し、採決にかけるための動議を通すには60票の賛成が必要だったが、52票の賛成しか得られなかった。

 金融救済法案と同じように、ビッグスリー救済法案が今度は上院で頓挫。成立に至らなかった。当面の救済対象だったGMクライスラーは年を越せるのだろうか。チャプター11が現実のものになってしまうのだろうか。大恐慌以来の大惨事が到来するのか。既に亡びつつある恐竜とはいっても、GMGMだもんなあ。
 ということで、ホワイトハウスが動いた。

米自動車大手の救済を巡り米大統領府は12日朝、政府が金融安定化法に基づく公的資金で支援することも検討するとの緊急声明を発表した。安定化法による支援は議会による審議を必要としない。米議会で環境対応車開発向けの融資枠を活用する法改正協議が決裂したため、大統領の判断で緊急融資を実施できる安定化法の活用が代替策として浮上した。

 まあ、何としても救わざるを得ないだろうなあ。いくらレイムダック化しているブッシュでも。