ドバイが資金繰り危機

アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の資金繰り危機が表面化した。25日にドバイ有数の政府系持ち株会社の債務について、返済延期を求めると発表。大型開発で急成長してきたドバイへの信用懸念が広がった。新興国融資のリスクが改めて認識され、国際金融市場にも衝撃が走っている。返済延期の対象は、ドバイワールドと傘下の不動産開発会社ナキール。両社の債務の総額は590億ドル(約5兆1000億円)とされる。富裕層向けリゾート開発などを進めたが、金融危機後は資金調達が苦しくなっていた。12月に返済期限がくる35億ドルのイスラム債などの償還が難しくなり、返済延期を迫られたとみられる。

 ドバイは欧州の時限爆弾といわれていたが、やはり破裂してしまったんだなあ。傷が大きいのは欧州という見方が強かったから、今日はドルに次いでユーロも売られ、円は独歩高という感じ。一見、落ち着いているように見えても、世界金融危機が完全に癒えたわけではないなあ。間欠泉のように金融不安、通貨不安が突如、吹き上げるなあ。