オランジュリー美術館 Musée de l'Orangerie

 コンコルド広場に面したチュイルリー公園内にあり、クロード・モネの「睡蓮」の連作の360度展示で有名な美術館。所蔵品は印象派とポスト印象派が中心という。モディリアーニマティスピカソの絵があるが、個人のコレクションが中心なので、こぶりな美術館。ピカソは初期の作品。他の美術館に貸し出されている作品が目立ち、大好きなルソーの作品がほとんど貸し出されていて、なかったのは残念だった。で、モネの「睡蓮」よりも個人的にインパクトを受けたのは、シャイム・スーティンの作品だった。一種、病的な感じのする絵だが、心をとらえるものがある。モディリアーニと親友だったらしいが、オランジュリーで最も印象に残ったのは、モディリアーニとスーティンだった。モネの「睡蓮」は良いといえば、良いのだが、その展示自体に外連味を感じてしまった。
 で、企画展は「Les Enfants modéles」という、子供をモデルにした絵画展。有名画家が子供をモデルに描いた絵を展示しているのだが、これも楽しかった。その中に、タマラ・ドレンピッカの絵があったのだが、子供を描いても、ドレンピッカはドレンピッカ。ドレンピッカ風の大人びた洗練された少女だった。この企画、フランスのベビー服・子供服メーカーのJacadiの提供(協賛)のよう。こうした企画は洒落ている。
公式サイト
 http://www.musee-orangerie.fr/