金賢姫が日本に来たというので、北朝鮮の破壊工作が出てくる映画を思い出してみました

 今日のテレビニュースのトップは金賢姫の来日のよう。カメラが軽井沢の鳩山前首相の別荘に張り付いている。ということで、連想ゲームで、北朝鮮の破壊工作員が出てくる映画もいろいろあったな、と考えてみた。
 で、トップはまず、これでしょう。

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 ソウルに潜入した北朝鮮破壊工作員と韓国情報部の暗闘に、追う側と追われる側の悲恋という民族分断の悲劇も織り込んだアクション大作。この映画あたりから日本で韓国映画がヒットするようになった。北朝鮮の女性スナイパーを演じたキム・ユンジンは「LOST」のサン役で米国上陸も果たした。
 で、冷戦が終わり、南アフリカアパルトヘイトも終止符を打った21世紀、北朝鮮は世界の悪役となった。ということで、007も放ってはおかない。 冒頭、北朝鮮に潜入するところから話が始まる。アマゾンの紹介ではこんな具合。「シリーズの記念すべき20作目『007 / ダイ・アナザー・デイ』は、独裁君主が支配する朝鮮半島の国でボンドが拷問される状況で始まり、当事国(と思わしき国)から抗議を受けたほど、タイムリーでリアルな設定。捕虜となり朝鮮半島の情勢を悪化させてしまったボンドが、その汚名を返上すべく、背後にうごめく巨悪の実態を暴くストーリーだ」。ここではぼかしてあるけど、映画を見れば、完全に北朝鮮。まあボンドを捕まえるぐらい強いわけだが、いずれにせよ、この映画に象徴されるように、北朝鮮は映画の世界ではいくら攻撃してもかまわない「悪の枢軸」となってしまった感じ。ここまではっきりと悪役にするのも珍しい。で、こうした「悪の枢軸」対「正義の味方アメリカ」をパロディ化したのがこちら。
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 製作したのは「サウスパーク」のスタッフだから、かなり毒がある。こちらをアマゾンのストーリー紹介で見ると、「アラブのテロリストが大規模なテロを計画!その情報をつかんだ「チーム★アメリカ」の司令官スポッツウッドは、ブロードウェイ俳優のゲイリーをリクルートしておとり捜査に派遣する。ゲイリーの活躍で大量破壊兵器の回収に成功したものの、パナマ運河で新たな爆弾テロが勃発。実はテロリストの真の黒幕は、アジア某国の独裁者だったのだ…」。アジア某国の独裁者とは「金正日」。一筋縄では行かない映画であることは、予告編を見てもわかる。
 米国版の予告編はこんな具合。