日垣隆『売文生活』
- 作者: 日垣隆
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/03/08
- メディア: 新書
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序 章 私的売文生活入門
第1章 原稿料とは何か
第2章 幸せな黄金時代
第3章 標準としての夏目漱石
第4章 トップランナーたちの憂鬱
第5章 貧乏自慢もほどほどに
第6章 現代日本の原稿料事情
終 章 お金も自由も
作家、特にノンフィクション・ライターになると、「お金か自由か」という話が出がちだが、これは設問自体に誤りがあり、「お金も自由も」ではないかという。これは読み進んでいくと、納得。
この本を読んでいて改めて気づいたが、朝日新聞の社員になった夏目漱石を代表に、明治の文豪・作家は専業はあまりいず、新聞社・出版社・大学に身を置くことが多かった。まだマーケットがでてきなかったのだなあ。と同時に、この当時の新聞・雑誌は結構、儲かるビジネスでもあったのだなあ。
ちなみに、日垣氏には「売文」シリーズとでもいうべき、以下のような本があった。こちらも読んでみようか。