ボーン・アイデンティティ

 記憶を失った殺しのプロ「ジェイソン・ボーン」の第1作。テレビで放映していて、つい見てしまう。3部作だが、やはり第1作目が一番、面白い。マット・デイモンは、この映画でアクションの才能を発揮。ヒロインのフランカ・ポテンテ(「ローラ・ラン・ローラ」)も良い。CIA側の悪役が、クリス・クーパーブライアン・コックスという手堅い布陣。一方で、ボーンを狙う殺し屋にクライヴ・オーウェンが出ていたりする。スピーディなアクション場面も斬新なスタイルで、この感覚は、ダニエル・クレイグの007に受け継がれている。ともあれ、アクション映画のひとつのスタイルをつくった傑作といえる。