民主党代表選、世論調査では菅首相が先行しているが

 14日の民主党代表選を前に、新聞・テレビ各社の世論調査が出揃ってきたが、現状では、菅優位。例えば、読売新聞の調査では....

読売新聞社が3-5日に実施した全国世論調査(電話方式)で、民主党代表選(14日投開票)について聞いたところ、次の代表に菅首相がふさわしいと思う人は66%、小沢一郎前幹事長は18%だった。告示直前の前回調査(8月28?29日実施)は「菅氏67%―小沢氏14%」で、世論の支持では依然として菅氏が小沢氏を大きく上回っている。民主支持層に限ってみると、菅氏74%(前回77%)、小沢氏20%(同17%)だった。

 次に朝日新聞の調査を見ると...

朝日新聞社が4、5の両日実施した民主党代表選に関する全国世論調査(電話)によると、菅直人首相と小沢一郎前幹事長のどちらが首相にふさわしいかで、菅氏を挙げた人は65%と、小沢氏の17%を大きく上回った。小沢氏の今回の立候補に「納得できない」が7割以上に達しており、支持が広がらない背景になっているようだ。

 いずれも「政治とカネ」というか、小沢氏が発する自民党的な「政治とカネ」の匂いに対する反発かもしれない。日本では、政治家よりも検察の方が信頼度が高いということかも。
 で、もうひとつ、JNNの調査を見ると...

JNNの世論調査で、菅総理と小沢前幹事長のどちらが民主党の新代表にふさわしいか聞いたところ、菅氏が66%と、小沢氏の18%を大きく上回りました。菅内閣の支持率は55.5%と、およそ2か月ぶりに支持が不支持を上回っています。調査は4、5日に行いました。それによりますと、菅内閣の支持率は前回より10ポイント余りアップして55.5%と、政権発足時には及ばないものの、およそ2か月ぶりに支持が不支持を上回りました。

 こちらも傾向は変わらない。内閣の支持率まで上がってしまうところがすごいけど。経済対策については、ほとんど何もやっていないわけだから。このぐらいの数字は時代の雰囲気で動くということか。
 このあたりが先週末時点での調査。もうちょっと前の調査を見ると。
 まず毎日新聞

毎日新聞は28、29日、来月1日告示、同14日投開票の民主党代表選を前に、全国世論調査を実施した。菅直人首相(党代表)と小沢一郎前幹事長のどちらが首相にふさわしいかを尋ねたところ、菅氏が78%で、小沢氏の17%を大きく上回った。民主支持層でも78%が「菅氏がふさわしい」と回答した。

 続いて、日本経済新聞

日本経済新聞社テレビ東京は27-29日、共同で世論調査を実施した。9月の民主党代表選への立候補を予定する菅直人首相と小沢一郎前幹事長のどちらが首相にふさわしいかを聞くと、菅氏が73%で、小沢氏の17%を大きく上回った。菅内閣の支持率は54%。調査方法の一部が違うので単純比較できないが、7月上旬の参院選前の調査から9ポイント回復した。不支持率は4ポイント下がり37%だった。

 調査方法・対象が違うので、単純な比較はできないが、代表選が始まった頃に比べると、菅首相の支持は落ちている。といって、小沢氏に対する支持が増えているわけではなく、どの調査をみても、小沢支持は17-18%。小沢前代表よりも菅首相という消極的支持という感じで、菅首相が選挙の高揚感からか、異様に、はしゃいでいる姿を見ると、「首相として何にもやっていないのに...」と脱力して、支持する気力が失せてくる --- 主観的にデータを読むと、そんな空気を感じる。