湖のほとりで
- 出版社/メーカー: ジーダス
- 発売日: 2009/12/25
- メディア: DVD
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原作はノルウェーのミステリー作家、カリン・フォッスムの『見知らぬ男の視線』。事件の背景となる湖と森の村といった道具立て、そして、刑事自身を含めて、それぞれの家族が抱える問題など、このあたりの語り口はイタリアというよりも、むしろ原作である北欧系の推理小説の香りを濃厚に感じさせた。少女を溺愛する父親、被害者の父親から無視されている異父姉、少女がベビーシッターに行っていた障害児を持った家庭、湖の近くに住む知的障害を持った男とその父、少女の本当のことは何も知らなかった恋人、刑事の病妻と一人娘との関係など、「マルティン・ベック」シリーズや「ミレニアム」シリーズなど北欧の社会派ミステリーに出てくる人間像を思わせるものがある。おまけに少女はアイスホッケーの選手だった。
犯人が誰かよりも、人間と家族を描くことに主眼を置いた映画といっていい。
オフィシャルサイト
http://www.alcine-terran.com/lake/