米国がグアテマラで生体実験。しかも性病の...

米政府の公衆衛生局が1940年代に中米グアテマラで、受刑者などを対象に意図的に性病に感染させ、抗生物質ペニシリンの効用を確かめる生体実験をしていたことが分かった。米政府は極めて非人道的な行為として、オバマ大統領が1日、グアテマラのコロン大統領に電話で「深い遺憾の意」を伝えると共に、感染者への謝罪を表明した。実験は46-48年、受刑者や精神障害の患者など男女約700人を対象に行われた。米メディアによると、性病の菌を注射したり、男性の対象者は、性病を持つ売春婦との性交渉を通じて感染させた。感染したことや実験の意図は伏せられた。

 生体実験は、ナチスドイツや大日本帝国*1だけのものじゃなかった。米国もやっていたのか。しかも「性病を持つ売春婦との性交渉を通じて」って、たちの悪い監獄ポルノみたいな展開。46-48年といえば、第2次世界大戦が終わって間もない時代。人間の生命に対する神経がどこかで麻痺してしまっていたのだろうか。それとも中南米、ラテン系を劣等民族とみるような心理がどこかで働いていたのか。しかし、今でも歴史的な資料をひっくり返していると、こんな話が出てくるのだな。

*1:731部隊http://goo.gl/SjlT)とか、九州帝国大学生体解剖事件(http://goo.gl/ZENj)とか