フィンランド・デザイン美術館

 北欧デザインに関心を持っている者としては一度は行っておきたい美術館といえるのだろうが、思ったよりも小ぶりな美術館だった。1階はアルヴァ・アアルトの家具からノキアの携帯電話までのフィンランドの現代デザインの流れが展示される。2階はロシア皇帝が猟に使った銃に施された装飾芸術がテーマだったのだが、美術館のウェブを見ると、こちらは企画展だったらしい。また地下1階には、児童公園の遊具の設計図と実物が展示され、子どもが実際に遊ぶこと出来るようになっていた。
 この美術館、面白いには面白いのだが、デザイン関係の美術館としては、やはりパリの装飾芸術美術館のほうが量、質ともに圧倒している。フィンランドの場合、このデザイン美術館の近くにあるデザイン・フォーラムやインテリア専門店を含めたデザイン・ディストリクト全体がフィンランドのデザインの展示場となっており、これらを合わせて楽しむべきものかもしれない。特にデザイン・フォーラムは小さいが、洒落たデザインの製品が陳列されていて、見ていて楽しかった。
 デザイン美術館の隣には建築美術館があるのだが、土曜の遅くに行ったので、残念ながら、建築美術館はもう閉まっていた。建築美術館の方がデザイン美術館よりも閉館時間が速いことに気づかなかった。
フィンランド・デザイン美術館(英語版)
 http://www.designmuseum.fi/main.asp?sid=2
★デザイン・フォーラム(ヘルシンキ(英語版)
 http://www.designforum.fi/designforumfinland_en
★やぶしらず通信・フィランランドのミュージアム関連ログ
アテネウム美術館 => http://t.co/9so0tCd
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