スオッパケイティオ(Soppakeittiö);ヘルシンキのスープ専門店

 ヘルシンキのスープ料理専門店。ハカニエミ・ホール(Hakaniemen halli)と、港に面したマーケット広場にあるオールド・マーケットホール(Wanha Kauppahalli)の2店があるが、行ったのは後者のオールド・マーケットホール店。シーフード・スープをとる。ラーメンのような器に、細かく刻んだ野菜とともに、鮭、エビ(中・小)、ムール貝などの具がたっぷり入ったボリューム満点のトマト味スープ。真ん中にマヨネーズが浮いていて、アクセントをつける。テーブルにはパンが置かれていて食べ放題で、料金は8.50ユーロ。満足・満腹でした。
 午前中に出かけた世界遺産スオメンリンナ島で、体もすっかり冷え込んでしまっただけに、フェリーでヘルシンキに戻ってからの、こってり煮込んだ熱々スープはとりわけ美味しかった。マーケットの中にある屋台のような小さな店で、正面は寿司店。でも、この寒さだと、寿司よりスープがあったまる。午前中にスオメンリンナに行って、戻って、ここのスープというのは観光コースとして、お薦めだと思う。
 もうひとつの店があるハカニエミ・ホールは、ヘルシンキ中央駅から地下鉄で2つ目のハカニエミ駅の上にある(トラムの駅もあるが、これからの寒い季節は寒風の中、待つよりも、地下鉄のほうがいいかも)。ここはヘルシンキの代表的なマーケットの一つで、1階はまさにマーケットで食料品の店、2階が雑貨、ファッションなどの店が並ぶ。インテリア雑貨の面白い店があったが、このマーケットの観光客向けの一番の売りは、マリメッコの店。繁華街にあるマリメッコの直営店とは違って、かなり庶民的な店だが、種類も豊富で、アウトレット商品も扱っており、お値ごろ品がある。マリメッコ自体が経営しているファクトリー・アウトレットは、地下鉄で郊外のHerttoniemi(ヘルトニエミ)駅まで出なければならない。ファクトリー・アウトレットのほうが当然、品揃えが豊富だが、時間がない人はハカニエミのほうが効率的かもしれない。
 ということで、アウトドアで冷え込む人はオールド・マーケットホール店。買い物中心の人は、ハカニエミ・ホール店ということになるのだろうか。ただ、ハカニエミのほうは夕方4時半ぐらいに行ったときはもう閉まっていたから、売り切ったら、閉めてしまうのだろうか。いずれにせよ、寒さのヘルシンキに、ここの熱々スープは絶品。
★「スオッパケイティオ(Soppakeittiö)」オフィシャルサイト
 http://www.soppakeittio.fi/
 マーケットの中にある小さなスープ専門店もオフィシャルサイトがあるところは、さすがIT先進国、フィンランド。ちなみにクレジットカードでの支払いもOKでした。
【やぶしらず通信・関連ログ】
カハヴィラ・スオミ(Kahvila Suomi);ヘルシンキかもめ食堂 http://t.co/aGrA6WS