「地球の歩き方」と「絵で見て話せるタビトモ会話」とiPadと

 フィンランドには本を2冊持っていった。ひとつは「地球の歩き方・北欧」

A29 地球の歩き方 北欧 2010~2011

A29 地球の歩き方 北欧 2010~2011

 これは便利だった。案内も地図もトラムの路線図も役に立った。店の紹介もよくカバーしている。ただ、もうひとつやっておいてくれたらと思うのは、トラムの路線図を地図に記載してくれること。地図は地図、路線図は路線図。地図にもトラムの路線は書き入れられているものの、駅名が入っていないから、どこがどこかわからない。このあたりが作りこまれていると、もっと便利だった。
 持っていった、もう1冊は「絵で見て話せるタビトモ会話・フィンランド語」
フィンランド(絵を見て話せるタビトモ会話) (絵を見て話せるタビトモ会話―ヨーロッパ)

フィンランド(絵を見て話せるタビトモ会話) (絵を見て話せるタビトモ会話―ヨーロッパ)

 まあ、正直言って、こちらは実用性というよりも、玖保キリコさんのユーモラスな絵に惹かれて買ってしまったのだが、現地に行ってみると、やはり実用性を求めてしまう。というのは、街中の案内に意外と英語の表記がすくなかったのだ。フィンランドではかなりの人が英語を話すと解説に書かれていたこともあり、英語の併記が普通の国かと思ったら、そうでもない。この本の巻末には50音順フィンランド語単語帳が付いているのだが、欲しかったのは、アルファベット順フィンランド語和訳単語帳だった。店の開店時間の表記などは曜日が略号で書いてある。これなどもカバーして欲しかったところ。
 また、あいさつの例で、「どうもありがとう/Kiitos paljon(キートス・パルヨン)」となっていたが、実際、現地で接したところでは、みんな「キートス」。「キートス・パルヨン」はていねいな言い方で、正しいのだろうが、一度も聞かなかった。「地球の歩き方」に付いている見開き2ページの会話集の方が実用度は高かった。
 でも、この「タビトモ会話」、玖保キリコさんのフィンランドの文化・習慣の案内が面白いからいいか。
 と、本を2冊持っていったが、最も役に立ったのは、iPadだった。フィンランド無線LANが浸透していて、ホテルは無料で使い放題。現地に着いてからの旅行の計画。とりわけ、目的地にどのように行くのかなどといったことはガイドにもあまり詳しくない。むしろ、このあたりはブログに詳細に書いてあり、それを参考にした。「地球の歩き方」には出ていないようなレアな場所のトラムの最寄り駅もネットを調べると、誰かが必ず出かけていて、行き方を書き残しておいてくれていた。いままでノートパソコンは重いので海外旅行に持っていくことはなかったのだが、今回はiPadを持って行って良かった。フィンランド最大のフリーマーケット「Valtteri - Vallilan makasiinit」への行き方など、ネットで調べなければ、わからなかった。Googleマップにまで出ているんだから力強い。