カハヴィラ・スオミ(Kahvila Suomi);ヘルシンキ「かもめ食堂」

 映画「かもめ食堂」の舞台につかわれたヘルシンキのカフェ。英語に訳すと、「カフェ・フィンランド」ということになる。ウィンドウには「Kahvila Suomi」の下に「かもめ食堂」と銘打たれている。昼時で入れるかどうか心配だったのだが、ちょうど席が空いていて、ランチ(小さなお店なので、すぐに満席だった)。店内は青い壁が映画を思い起こさせるが、入り口近辺を除くと映画の面影はない(お店のサイトにあるような空間)。映画のほうが広く見えるし、厨房の位置も違う。地元の馴染み客が多い店のようで、ほとんどが地元のお客さん。観光客風は、日本人のカップル一組と、彼らと入れ替わりに入ってきた韓国人の女性2人組ぐらいだった(韓国でも「かもめ食堂」は人気を集めたのだろうか)。まあ、これは今が観光的にはオフシーズンのためかもしれない。
 日本語のメニューもあり、ミートボールとマッシュポテトのランチを注文したところ、お値段は8.40ユーロだった。ボリュームもたっぷりあり、美味でした。地元の常連がいるということは、それだけの味のものを提供しているということなんだろう。
 最寄のトラムの駅は3B線*1の「Viisukulma」だが、ヘルシンキ中央駅から歩いても15分ぐらいで、大した距離ではない。店はデザイン・ディストリクトに近く、中央駅前のショッピングセンター「FORUM」の裏手(シモンケンタ界隈)からバンハ教会を経て、カハヴィラ・スオミにかけての通りを歩いて行くと、画廊やインテリア専門店など洗練された店が多く楽しい。アートやデザインが好きな人ならば、トラムを待っているよりも、ウィンドウを眺めながら街歩きするほうがお薦め。往復どちらかにデザイン美術館を組み合わせる手もある。
★「カハヴィラ・スオミ」のサイト
 http://www.kahvilasuomi.fi/
★「カハヴィラ・スオミ」の日本語メニュー
 http://www.kahvilasuomi.fi/japanese.html
かもめ食堂 [DVD] かもめ食堂 (幻冬舎文庫)
【やぶしらず通信・関連ログ】
スオッパケイティオ(Soppakeittiö);ヘルシンキのスープ専門店 http://t.co/40Jmzgf

*1:3B線は3T線と相互乗り入れして環状線になっているので、3Tでも最終的には行き着くことができる