尖閣ビデオは、CNNに送られていた。日本のメディアは無視された...

尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡る映像流出事件で、神戸海上保安部所属の巡視艇「うらなみ」主任航海士だった海上保安官(43)が警視庁と東京地検の調べに対し、映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿するより前に、映像を記録した外部記憶媒体のSDカードを米ニュース専門局「CNN」の東京支局(東京都港区)に郵送した、と供述していることが捜査関係者の話で分かった。

 国際感覚のある人だったのかもしれない。世界の映像ニュース・メディアの雄は、米CNNと英BBC。そのグローバルなCNNを選んだのだな。日本のメディアは無視された形。CNNは、このタレコミを採用しなかったみたいだが、今のところ、理由は不明。真偽を疑ったのか、あるいは、機密資料のリークに関する内規があるのかどうか(出所がはっきりしないものは使わない?)。アルジャジーラに送っていたら、どうなっていたのだろう。アルジャジーラは極東にはあまり興味がないか。
【追記】
 CNN側からもビデオが入ったSDカードは廃棄したと以下のような発表。

声明や広報担当の説明によると、SDカードが入った封筒には差出人名が書かれておらず、データの内容も明記されていなかった。このため、同社は安全性が明確でないと判断し、報道機関を対象としたテロなどを想定した警備上の指針に従い、データを読み込まずに廃棄したという。

 機密リークへの対応に関する内規ではなく、テロ対策の内規だったのか。確かにコンピューターウィルスの入ったSDカードによるサイバーテロ攻撃かもしれないし、何かわからなけば、捨ててしまいましょうとなるかも。