「人道的なネズミの駆除」って「即死させろ」ということ? ギロチンは「人道的な人間の駆除」?

動物愛護団体「PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)」は3日、ネズミの駆除方法が人道的だとして、ニューヨーク市警とシカゴ交通局に「思いやり賞」を授与した。PETAは、ニューヨーク市警が粘着テープの代わりにネズミを即死させるタイプの罠(わな)を用いるようにしたことを評価。粘着テープで捕獲されたネズミは、逃げようとして骨折したり毛皮がはがれることもあり、飢えと脱水症状、極度の疲労で悲惨な死に方をすると説明した。

 動物愛護団体が「人道的なネズミの駆除」をしたとニューヨーク市警とシカゴ交通局に「思いやり賞」を授与したって、苦しませずに即死させることが思いやり?うーん。西欧的な発想というかなんとうか。苦しませるのがかわいそうなことは確かだけど...。この発想を見ていると、「人道的な死刑」の方法としてギロチンが登場したというのもわかる。首切り役人の技量によって、また腕の良い処刑人に頼めるかどうかはカネ次第だったという不公正を解消するために、首切り機械が開発されたというが、思考法に似ているところがあるなあ。この記事を読んで、まず思い出したのはギロチンだった。
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