2010年の自殺者、1998年以来、13年連続の3万人超えに

警察庁は6日、11月の自殺者数(速報値)を公表した。前年同月比9・6%増の2765人で、1-11月の合計は2万9105人に上った。1カ月間の自殺者は2400-2900人台で推移しており、平成10年以降13年連続で年3万人超がほぼ確実になった。政府は昨年、自殺対策緊急戦略チームを発足。今年2月には相談態勢の充実などを盛り込んだ「いのちを守る自殺対策緊急プラン」を策定するなど、自殺防止策を強化し、今年上半期は前年同期比7・4%減の1万5906人と、下半期次第で3万人を下回る可能性も出ていた。

 上期は減少していたのに、7月から前年比増加となり、11月は今年最高の伸びだったという。結局、経済環境の悪化が自殺を生み出しているということなのだろうか。都道府県別では、東京、大阪、神奈川がワースト3というが、これは人口の多い地域だから、本当は人口1人当たりで比較したほうがいいんだろうなあ。98年移行、絶望列島になっているんだろうか。
自殺対策白書〈平成22年版〉 自殺予防 (岩波新書) サラリーマンの自殺―今、予防のためにできること (岩波ブックレット (No.493))