グーグルが電子書籍販売をスタート。アマゾン、アップルと3強の戦いへ

インターネット検索最大手の米グーグルは6日、電子書籍の販売を開始する。ほぼ4000社の出版社の書籍を扱う。先行するアマゾン・ドット・コムやアップルを追撃する。グーグルがウェブサイトに同日掲載した資料によれば、「グーグルeブックス」は約300万冊を無料で提供、数十万冊を有料で販売する。ランダム・ハウス・グループやパーパーコリンズ・パブリッシャーズなどの出版社の書籍が販売される。

 グーグルも電子書籍販売市場に参入。アマゾン、アップル、グーグルと出るべき人たちの顔ぶれが揃った。アマゾンもアップルも既にコンシューマー相手の電子商取引決済の経験を持っているが、グーグルはこのあたりが弱点か。広く使われているが、それで何を売って、お金をとっているわけではない。アマゾンとアップルの流通支配を嫌う大手出版社やデジタル端末を売りたいエレクトロニクス・メーカーがグーグルをバックアップするのかもしれないが、参加者が多い分、動きが鈍くなる恐れもある。グーグルが必ずしも強いかどうかはわからない。
 紙をスクラップするのと同じように、電子書籍からウェブまで自分が引用したり記録しておきたい部分をクリッピングできるようなクラウドサービスまでグーグルが手がけてくれるならば、かなり優位性が出てくるが、こちらはコンテンツ側が反抗するだろうなあ。コンテンツ側を説得して、そこまで機能を拡張出来れば、使うけど。ただ、それにはグーグルがエバーノートのようなサービスを提供できなければならない。グーグルはエバーノートを買収すれば、すごいけど。
Google eBooks Store
 http://books.google.com/ebooks
 「最新の Google eブックは、お住まいの地域では現在ご購入いただけません...」という注意が出てくる。
Amazon.comKindle Store(国際版)
 Amazon.com: International Content Store => http://t.co/jieBppg
★アップルの「iBooks
 http://www.apple.com/jp/ipad/features/ibooks.html