金満・中国にスコッチウイスキー・バブルがやってきた？

富裕層を中心にウイスキーの人気が高まる中国で６日、１本１万８０００元（約２２万３０００円）の高級スコッチウイスキーが発売となった。このウイスキーは、有名ブランド「ロイヤルサルート」のブレンド「６２ガンサルート」。４０年以上熟成された原酒をブレンドしたもので、スムーズな味わいが特徴という。ボトルには、２４金で装飾したクリスタル製の栓などが使われている。

　1本22万円のスコッチ・ウィスキーが中国に登場かあ。バブルになると、ウィスキーを飲みたくなるのだろうか。1990年代末のネットバブル時代、ネットバブル・リッチの人に銀座のバーに連れて行かれ、「これは今や世界に1本しか残っていない本場スコッチウィスキー。時価、ウン十万円。一度、栓を開けたら、もうおしまい」とか何とか蘊蓄満載の年代モノ超高級ウィスキーをご馳走になったことがある（だいたい私はビールと焼酎の人だから、飲んでも味はわからなった。猫に小判、豚に真珠の物語...）。中国もお金持ちになるとスコッチウィスイーに走るのは同じなんだろうか（あと、ワインか）。
　で、英国のスコッチウィスキー産業としては、こんな話も...

Like other luxury-goods makers, the industry is eying India and China: spirits produced abroad account for less than 1% of the Chinese market. The challenge for Scotland's producers will be to ensure that China drinks Scotch instead of a local imitation, as has happened in whisky-mad Japan.

　他の高級ブランドと同じように、スコッチウィスキーも金満・中国と金満・インドを目指す。で、英国のスコッチウィスキー産業として最大の課題は、中国には日本みたいな自家製ウィスキー（local imitation）を作らせるな、ということ。中国に「第二のサントリー」「第二のニッカ」ができることは許さないという話ね。中国マーケットをめぐり、ウィスキー・ビジネスの世界でも暗闘が続いているのだ。
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