米S&P500種からコダック、ニューヨーク・タイムズが消える。デジタルでないものは衰退する?

米フィルム・映像機器大手イーストマン・コダックが、米株式市場の指標であるS&P500種株価指数の構成銘柄から除外される。かつては代表的な指標であるダウ工業株30種平均にも採用されていたが、デジタル化に伴うフィルム事業の不振で株価が低迷。時価総額の減少に歯止めがかからず、「米主要500社」からも外れることになった。指数を算出している米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が9日、発表した。米新聞大手ニューヨーク・タイムズと米事務用品小売り大手オフィス・デポも、時価総額の減少を理由にS&P500の構成銘柄から外れる。除外は17日の取引終了後。

 デジタル革命の時代だなあ。コダックニューヨーク・タイムズ、オフィス・デポがS&P500種採用銘柄から外れる。コダックはデジカメ、NYタイムズはインターネットメディア(広告)、オフィス・デポはネット販売(電子商取引)の流れのなかに飲み込まれていった。いずれもデジタル化に乗れなかった会社だな。一方、新たに採用される銘柄は...

代わりに主要500社に入るのは、映像ソフトのインターネット配信が好調なネットフリックスと、ネット経由のソフト供給技術を提供するF5ネットワークス。石油・天然ガスの採掘・供給を手掛けるニューフィールド・エクスプロレーションの3社。

 デジタル(インターネット)とエネルギー。銘柄の入れ替えをみていると、成長する業種と衰退する業種がはっきりしてくる。このニュースを読んでいて、ニコラス・ネグロポンテの『ビーイング・デジタル』を思い出してしまった。あの本はデジタル革命の産業構造転換を告げる先駆的な本だったなあ。
ビーイング・デジタル - ビットの時代 新装版 Being Digital Blown to Bits: How the New Economics of Information Transforms Strategy