ノウイング
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2010/01/06
- メディア: DVD
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勘の良い人ならば(よく、この手の映画を見ている人ならば)、途中で白い髪の男たちが宇宙人で、子供たちを救いに来たことがわかる。しかし、宇宙人がなぜ、たかが子供2人を助けるのに50年もかけて、こんなややこしい手続きを踏むのかわからない。地球滅亡後、子供たちが無菌状態の自然動物園みたいなところで宇宙人に飼育されるように生き残ることが幸福なのだろうか。タイムカプセルの手紙が事件を予言するというアイデアを思いついたところで、関係者はもう興奮してしまったんだろうなあ。この映画はこれで行けると。確かに飛行機の墜落場面とか、映像はなかなか迫力がある。
でも、やっぱりシャマラン風のコケオドシだなあ。深刻ぶって荒唐無稽な話を展開する。キリスト教の終末論的というか、ちょっと宗教がかってもいる。白人の男の子と女の子を1人ずつ助けて、宇宙の楽園のようなところに置くって、これってアダムとイブか、とツッコミたくなる。この設定だと子孫たちは近親相姦を繰り返すことになってしまうんじゃないかと思ったら、宇宙船はケイジの子供を助けるだけなくて、地球から宇宙へいくつも飛んでいく。助けられたのは、2人の子供だけではない、と、このあたりの疑問にも対応し、一応、辻褄を合わせている。コンプライアンス上問題がないか、チェックしている人がいるんだろうなあ。
とか、ツッコミを入れつつ、最後まで一気に見てしまったから、それなりに面白いのかもしれない。ニコラス・ケイジは深刻モードのときの演技。ヒロインは「ダメージ」でエレンを演じているローズ・バーン。ケイジの妹(?)役のナディア・タウンゼントが印象的。