混迷続く民主党。小沢元代表は、政治倫理審査会に出る? 出ない? 菅首相に決められる?

民主党の小沢元代表は、17日、みずからの衆議院政治倫理審査会への対応を巡って岡田幹事長と会談し、司法手続きに入っていることを理由に出席しない考えを伝えました。このあと岡田氏は、記者団に対し、来週、菅総理大臣と小沢氏が会談する方向で調整し、その結果を踏まえて今後の対応を判断したいという考えを示しました。

 ニコ動で説明しても、国会では説明しない人といわれている小沢元代表、かたくなに政治倫理審査会出席を拒否。エライ人だから、岡田幹事長が行っても、新人扱いなのだろうか。会社と同じで、自分よりもあとに入った人間はいつまでたっても新人。で、最後は菅首相が決めるという話になりそうだけど、決められるんだろうか。まあ、話し合いがつかなければ、小沢元代表は国会の決定を尊重される方だから、国会で決めて、お声がけするということになるのだろうし、ご本人もそれを望まれているのだろうか。
 小沢元代表は平成5年(1993年)2月17日、東京佐川急便事件に関して衆議院予算委員会に証人として呼ばれているのだが、そのときの議事録に、こんなくだりがあった。

○小杉委員 (略)あなたは皇民党問題にしろ五億円の問題にしろ直接の当事者ではないというお話でありました。しかし、多分、金丸さんや竹下さんと常に行動をともにされて実情をよく知っておられるに違いないということで当委員会に証人としておいでいただきました。佐川問題につきましては、今司法当局で捜査中、特別背任、横領ということで捜査中でありますが、国会としても、前国会以来、佐川問題の真相解明ということで審議を続けているわけであります。あなた自身が進んで証言をしようという姿勢を示されたことは、私は大変意義深いことだと思っております。
 つきましては、きょうこの場に証人として出席をされ、どのような気持ちで臨まれているのか、あるいは佐川問題についての国会の果たすべき役割についてあなたはどのようにお考えでしょうか、率直にお話をいただきたいと思います。
○小沢証人 この議院証言法に基づく証言、証人喚問、あるいはその他国政調査権に基づく種々の国会の機能、これは国会の本来の役割を、仕事を貫徹するための補助的な手段としていろいろ機能が認められておるものだと思います。国会の本来の役割は、憲法に定められているとおり、国の唯一の立法機関として立法の作業、すなわち、それで形づくるいろいろな制度の問題につきまして議論を闘わせる場だと思っております。
 したがいまして、そういう意味において、いろいろと細かな事実のせんさくよりも、私は、こういうような佐川問題にしろ何にしろいろいろな問題が起き上がってきている。それはどこに原因があるのか、あるいはどうすればいいのか、あるいは政治資金規正法のあり方はどうするのか、選挙法はどうするのか、選挙制度はどう改革していったらいいのか、その面において議論をするのが国会の役割だと、私はそのように思っております。
 しかし、もちろん私国会できよう証人として出頭要請されました。国会の決めたことでありますから、今も申し上げましたが、私の知っている限りのことはいろいろな事実についても申し上げたいと、そう思って出席さしていただきました。

 理性的な方なのだ。司法当局で捜査中の事案で、国会での証人喚問に呼ばれることが違うと思っても、国会が決めたことには従う方なのだ。まして、今回はご自身の問題。そして証人喚問ではなくて、自分が成立にかかわった政治倫理審査会の場だから、国会で決めれば、出席していただけるのでしょう。あるいは、この「出席はいや」という話は、政治倫理審査会ではなくて、前みたいに衆院予算委員会の証人喚問がいいというメッセージなのだろうか。
菅直人 総理の野望 剛腕維新 岡田語り。