箱根駅伝、早稲田が逆転優勝。それより劇的だったのはシード権を確保した国学院?

第87回東京箱根間往復大学駅伝競走は3日、復路5区間のレースが行われ、早大が18年ぶりの総合優勝を飾り、昨年10月の出雲駅伝と同11月の全日本大学駅伝と合わせ、史上3校目の学生駅伝3冠を達成した。2位は往路首位の東洋大、3位は駒大だった。

 早稲田が予想通り、復路6区で逆転し、そのままリードを守り、優勝する。学生駅伝3冠達成。東洋はじりじりと追い上げたが、再逆転はできなかった。で、この優勝よりも劇的だったのは、以下の話。

箱根駅伝10区(鶴見中継所?大手町読売新聞旧東京本社=建て替え中=前23・1キロ=3日)――シード権争いを繰り広げる国学大のアンカー寺田(1年)が、ゴールを目の前にしてコースを間違えるハプニングがあった。10区終盤、8位集団の日体大青学大国学大、城西大が激しいシード権争いを展開。ゴール直前のコーナーで、国学大の寺田(1年)がコースを間違え、一時は11位に後退したが、ゴール直前に追い上げて10位に滑り込んだ。

 8位集団で競り合っていたのは4校。ということは、このうち1校はシード権落ちという激戦だったのだが、集団の先頭を走っていた国学院の選手がコースを間違えて、ゴールの一つ前の通りを曲がろうとしてしまう。で、一気に集団最下位に。係の人たちに注意されて、慌てて、コースに戻り、何とか10位で滑り込む。もし、このまま11位に終わっていたら、シード落ちしてわけで、笑えない話。本人は1年生だったが、シード落ちしていたら、2年生、3年生にボコボコにされていただろうなあ。
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