「プーチン・バットマンのロビン」といわれたメドベージェフはウィキリークスの理解者
「秘密の暴露によって国際関係はむしろ健全化するのでは」。スイス東部ダボスで26日開幕した世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)でシュワブWEF会長と質疑応答を行ったロシアのメドベージェフ大統領は、内部告発サイト「ウィキリークス」に関する質問にこう答えた。演説の後に行われた質疑応答は、インターネットを通じて募集した質問をシュワブ会長が読み上げる形で進行。演説でもネットの規制に反対した大統領は、世界中にネットが普及した現在「どんな秘密も暴露されないことはない」と明言した。
ロシアのメドベージェフ大統領は、心の広い人、オープン・マインドの人なのだ。世界中の政府が忌み嫌うウィキリークスを擁護した。かつて、ウィキリークスで、こんな情報を流された人なのに。
民間の内部告発サイトのウィキリークスが公開を始めた米政府の外交公電約25万点の中には、ロシアで最も力を持っている政治家は、エネルギー政策からイラン政策までを仕切る「群れのリーダー」的なプーチン首相だとする一方、メドベージェフ大統領は「プーチン・バットマンの(相棒の)ロビン役」と皮肉るなど、各国首脳を酷評する中身もあった。
「プーチン・バットマンのロビン」...。柔道も達者なマッチョなプーチンの横にいて、小柄だからね。まあ、これもウィキリークスが言ったわけではなくて、発言の主は米国の外交官だけど。そのあたりは冷静に見ているのか。
ロシアではジャーナリストが殺されることもあるし、暗黙のうちの情報統制は厳しそうだけど、メドベージェフ大統領がネットの活用に熱心なことは確か。カリフォルニア州知事だったアーノルド・シュワルツェネッガーとツイッター友だちだったことが話題になったこともあった(そういえば、映画の「バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲」には、シュワルツェネッガーがフリーズ役で出ていたんだな)。
メドベージェフ大統領、個人名と大統領とアカウントも2つある様子。
まず、メドベージェフ個人名のツイッター・アカウントはこちら
http://twitter.com/MedvedevRussiaE#
ロシア大統領のツイッター・アカウントがこっち
http://twitter.com/KremlinRussia_E#
いま話題騒然のfacebookにも、メドベージェフ大統領が...
http://www.facebook.com/pages/President-Dmitry-Medvedev/18339386756
そんな人だから、大統領の英語ウェブサイトも当然ある。
http://eng.kremlin.ru/
根はネット好きの人なんだろうか。下手な企業よりもネット広報戦略が進んでいる。KGB出身のプーチンの側近だけあって、情報戦は得意なんだろうか。ウィキリークスにあたたかいのは、「ロシアに関する(諸外国の)情報」は暴露されても「ロシアの情報」が暴露されることはないと思っているからなのかもしれないけど。
【やぶしらず通信・関連ログ】
米国のシュワちゃんとロシアのメドちゃんはツイッター仲間 => http://t.co/7Af6zQG