ムーディーズ、日本国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日、上から3番目の「Aa2」としている日本国債の格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更したと発表した。「経済・財政政策が債務の急激な増大を抑制できるほど十分に強固でない可能性がある」などと、菅政権の掲げる財政再建の実現に強い疑問を呈した。今後の情勢を踏まえ引き下げに踏み切る可能性がある。

 スタンダード・アンド・プアーズによる格下げに続き、ムーディーズも日本国債見直しの動き。まあ、これだけの財政状況にあって、これだけ政治が混乱していたらねえ。格付け機関もちょっかい出したくなるんだろうな。でも、統一地方選前、政局が混乱している、このタイミングに発表するとは、格付機関もけっこうジャーナリスティックだったりして。これで増税ということになるのかもしれないけど、行政の効率化の議論はどうなるのだろう。民主党が仕分けしても、できなかったんですから、もう増税しかありません、という回答になるんだろうか。なんか、それも違うような...。でも、今度は管さん、「疎い」とか言わずに、「だから、私たち(与謝野さん)の政策を」と言うんだろうな。

格付けの深層

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