カダフィ大佐、1時間以上にわたる退陣拒否演説。リビア情勢は一段と混沌

リビアカダフィ大佐(68)は22日、国営テレビで1時間以上にわたって演説し、退陣要求には応じない姿勢を改めて示した。カダフィ大佐は、1986年に米軍機の爆撃を受けたこともある自宅で演説。「この国は私の母国、父祖たちの国だ」と語り、国のために「殉死」する覚悟があると語った。反体制デモは外国情報機関の「手先」が扇動していると訴え、扇動に加担する者は処刑されるだろうと述べた。大佐はこの演説に先立って国営テレビに短時間出演し、ベネズエラへ逃亡したとの報道を打ち消していた。

 カダフィ大佐はめげない。徹底弾圧宣言。デモ隊は死刑だという。テレビを見ていたら、緑の書を時折持ち出して、演説をしていた。何だか、20世紀少年に出てくる「予言の書」みたいな感じ。国民を殺すことに躊躇ない点では同じかもしれない。さすがにここまで来ると、閣僚たちも付いてこれないようで、政権を離脱する動きもある。例えば...

騒乱が続くリビアでオベイディ公安相が22日夜、反体制派に合流するとして辞任を表明、軍部隊に対し、最高指導者カダフィ大佐(68)への反乱を呼びかけた。中東の衛星テレビ局アルジャジーラが、声明を読み上げる公安相の映像を放映した。政権中枢からも公然とカダフィ氏排除の動きが出始めたことで、カダフィ政権はますます危機的な状況に陥っている。

 事実上の内戦に突入していく感じも。カダフィは、ポル・ポトみたいな雰囲気も。一時期のカンボジアみたいになってしまうのだろうか。延命のためにリビアをキリング・フィールドにしてしまう気なのだろうか。産油国での大混乱、まして相手は何を考えるか、予想もつかない相手だけに、さすがにマーケットも不安になってきた。ニューヨーク株式市場は...

3連休明け22日の米株式相場は4営業日ぶりに大幅反落した。ダウ工業株30種平均は前週末18日に比べ178ドル46セント(1.4%)安の1万2212ドル79セントと7日以来約2週間ぶり安値で終えた。下げ幅は今年最大で、昨年11月16日以来の大きさだった。有力産油国リビアの政情緊迫や原油先物相場の急伸を受けて、世界的な景気の先行き不透明感が高まり、景気敏感株を中心に売りが優勢となった。

 金融工学でも計算できないリスクにとりあえず売って、キャッシュポジションを上げておくという判断かな。株価もかなり上がってきていただけに利食いして、まずはキャッシュにして持っておこうという判断か。下手をすれば、第3時石油危機もあると思っているのだろうか。ともあれ、今年は荒れ模様だなあ。

ポル・ポト―ある悪夢の歴史

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