携帯インターネット・カンニングの予備校生逮捕。大騒ぎだけど、韓国より周回遅れ...

京都大など4大学の入試問題が試験時間中にインターネットの質問サイト「ヤフー知恵袋」に投稿された事件で、京都府警は3日、試験問題を投稿したことにより入試という大学の業務を妨害したなどとして、偽計業務妨害容疑で、山形県内の高校を卒業した仙台市内の男子予備校生(19)を逮捕した。

 何だかテレビも新聞も大騒ぎだが、韓国では既に数年前に起きている事件で、どうも周回遅れみたいな...。新しいところは、クラウド・ソーシングだけだろうか。それよりも気になるのは、こんなところ...

府警は掲示板を運営するヤフーから携帯電話の識別番号を入手。これを基に、ドコモに任意で契約者情報の提出を求めたところ、山形県に住む女性が契約していたことが判明、息子は仙台市の予備校に通い、京大を受験していたという。

 この記事を読むと、ドコモは警察から求められれば、契約者情報を「任意」で提出してしまうのだろうか。インターネット社会の常識としては、個人情報に関する部分は「令状」を受けて出すものではないのではないんだろうか。捜査に協力することは必要であるとしても、「任意」で協力していたら、国家との関係がズルズルになってしまい、国は恣意的に個人データを得ることができるようになってしまうから。もし本当に「任意」で渡したのならば、そっちのほうが問題なような気がするけど。
【やぶしらず通信・関連ログ】
京大、同志社、立教、早稲田の受験で入試時間中に問題をネットに投稿、答えを教えてね(2月27日) => http://t.co/bLNOTCb

CODE―インターネットの合法・違法・プライバシー

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