硬骨の書評家、谷沢永一氏が死去

文芸評論家で保守派論客として知られた関西大名誉教授の谷沢永一(たにざわ・えいいち)氏が8日午後11時23分、心不全のため兵庫県伊丹市の病院で死去した。81歳だった。大阪市出身。葬儀は近親者で行う。

 谷沢永一というと、「硬骨」「頑固」という言葉思い浮かぶ。根っから本が好きな書評家、蒐書家であり、気難しそうな印象があった。文章もちょっとゴツゴツした感じ。人間論、社会論など多作だったが、やっぱり原典は「紙つぶて」だなあ。本を読み過ぎると、ここまで頑固になってしまうのか、と思ったこともあるけど...。合掌。

紙つぶて―自作自注最終版

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