「停電社会」がやってくる。電話が死ぬ。飲食店は? システムは? 明日はどんな日なのだろう

 電力依存社会だけに、停電の影響は大きい。うちの場合、インターネットへのアクセスが死ぬと同時に、電話も死ぬ。これからは、やっぱり携帯電話だけでいいんだろうなあ。加えて、スマートホンよりガラケーか。iPhoneの2年縛りがこの夏に切れる。ソフトバンクのアクセス範囲の狭さに少々辟易して、今度はauのアンドロイドにするかなあ、と思っていたが、今はガラケーにも戻そうかと考え出している。ハンドル式グッズを使って充電できるし、緊急地震速報もあるし(iPhoneでもアプリはあるようだが...)。単純なものが一番だなあ。
停電の夜に (新潮文庫) しかし、うちで思いつく停電の影響といえば、あとは冷凍庫の保存食品が溶けるとか、その程度だけで、お店をやっている人たちはどうするのだろう。冷蔵庫も冷凍庫も使えなかったら、飲食店はどうするのだろう。店舗が暗くては店も開けられない。保育園に子どもを預けて働いている人は、保育園が明日、どうなるのか、不安だろうなあ。お店はどうするのだろう。オートロック・システムのマンションはどうなるのだろう。駐車場の入出庫システムは? 店舗のセキュリティシステムは? 臨時休業するところも出てくるのだろうなあ。コンビニのATMは死んでしまうのだろうか。POSが死んで、レジは開けられるのか。街はパニックだなあ。既にスーパーも、コンビニも、食品買い出しのパニック状態だが、社会不安が深まっていく。ともあれ、事前告知が遅すぎる。どうやったって批判されるのだから、むしろ、早めに具体的に発表したほうが、文句を言いながらも、対策を立てられるのに...。情報開示が、too late, too little。落ち着いて計画を立てる余裕がある土曜、日曜を無駄にしてしまった。
 システム担当者も大変だろうなあ。落ちてしまうサーバーも出てくるだろうな。いまやサーバーが落ちてしまえば、仕事にならない。ネット・サービスに支障が出る恐れもある。非常電源を確保しているつもりでも、それが実際にどのくらい動くのかは、動かしてみないと、わからないところがある。何しろ「非常電源」だから、そんなに長々とテストしていない。それに今回の輪番停電、それなりに時間が長いから、これが続くと、非常電源を動かし続けるのも一苦労。データセンターにしても事故が発生しないとは限らない。アマゾンやグーグルのクラウドサービスつかったほうがいいのかもしれないなあ。自前のサーバーのところほど大変かも。
 この混乱では、明日のマーケットは売り一色だろうな。日本が機能停止し始めている。夜遅くのニュースを知らなくて、エレベーターに閉じ込められる人も出てくるのだろうなあ。混乱の果てに、日本は世界の最先端を切って低炭素社会を実現するのだろうか...、とか思いながら、冷凍庫に溜め込んだアイスクリームを食べている。

無停電電源システム実務読本

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