国連安保理、リビアに飛行禁止区域設定を承認

国連安全保障理事会は17日、リビア上空への飛行禁止区域設定を承認し、市民を守るために「あらゆる必要な措置」を講じると表明した。一方、リビアではカダフィ政権側が優勢に戦いを進め、反政府派が拠点としている東部の主要都市ベンガシから約100キロの地点に迫り、ベンガジに大規模な攻撃を仕掛ける構えを見せている。国連安保理は、軍事行動を含む「あらゆる必要な措置」を通じ、政府軍の攻撃から市民を守る決意を示した。しかし、時間が足りないとの懸念が広がっている。

 リビア情勢、カダフィ政権側の攻勢が続く中で、国連安保理は、以前から議論されていたリビア上空での飛行区域設定を承認。日経によると、「採決では米英仏など10カ国が賛成。中国、ロシア、インド、ドイツ、ブラジルの5カ国は棄権した」という。ただ、中国もロシアも拒否権を行使しなかった。反政府派の拠点だったベンガジが危うくなっていたが、ここから情勢は再び、反政府派に有利になるのだろうか。
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リビアを知るための60章 エリア・スタディーズ

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