東京消防庁ハイパーレスキュー隊長の涙に、リーダーの姿を見る

東京電力福島第一原発の冷却作戦で、10時間以上の「連続放水」を成功させた東京消防庁の派遣隊員の一部が19日夜、帰京した。佐藤康雄総隊長(58)ら3人が東京都内で記者会見し、心境を語った。会見したのは、災害救助のスペシャリストである「ハイパーレスキュー」の冨岡豊彦隊長(47)と高山幸夫隊長(54)。冨岡隊長は「大変だったことは」と問われると、「隊員です」と言って10秒ほど沈黙。涙を浮かべ、声を震わせながら、「隊員は非常に士気が高く、みんな一生懸命やってくれた。残された家族ですね。本当に申し訳ない。この場を借りておわびとお礼を申し上げたい」と言った。

 テレビで記者会見を見たが、感動的だった。現場の人々の犠牲的行動に頭が下がるし、言葉がない。しかし、これがリーダーの姿だなあ。部下の命を預かっている重さを感じるし、部下もこの人のためなら、と思うのだろうし。しかし、それにしても、消防隊、警察、自衛隊、東電の福島50の冷却作戦を語る政治家、官僚、東電幹部たちは...。そこで戦っているのが人間という感覚が失われているような...。言葉ではいろいろと言ってもなあ、心が...。

救う男たち~東京消防庁の精鋭ハイパーレスキュー~

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