福島第一原発事故、真水注入には米国に背中を押されたから? 米軍はポンプまで買って応援に来る?

日米が共同で原発への真水注入作戦に着手したのは、現状では不測の事態が起こりかねない、との米側の強い危機感からだ。米軍は横須賀基地にある「バージ船」と呼ばれるはしけ船2隻で約2200トンの水を用意し、ポンプ機もオーストラリアから購入。C17輸送機で横田基地に輸送している。28日にも実際の注入作業が始まる見通しだ。

 原発への真水の注入。「米軍と共同作戦」らしいが、この記事を読むと、「米軍による督促作戦」といったほうがいいような感じ。日本政府は何だか頼りがないなあ。真水を入れなければならないのは、こんな理由かららしい。

米側の要請について防衛省幹部は「緊急に冷やすためには海水でやむを得ないが、長期間にわたると腐食が進んだり、塩がたまるなどの弊害が起きる。早く真水に変えた方がいいとの判断だ」と説明する。北沢俊美防衛相も記者会見で「米側が非常に懸念を持っていて、強い要請があった」と明かす。ただ防衛相は同時に「東電からも『いつまでも海水を注入していると、塩害のようなものが起きてくるのではないか』との意見があった」とも語っている。

 なるほどね。しかし、このあたり緊急対策として海水を入れ、そのあと真水に入れ替えるというスケジュールでやっていたんじゃなくて、場当たりだったということなんだろうか。そこはかとなく頼りない。で、米軍との共同作戦となると、北沢防衛大臣が発表するんだ。縦割りの官僚制を打破するためだと思っていた政治主導は、結局、縦割りの政治主導になっているんだろうか。菅首相は何をしているのだろう。官邸にひきこもって原発のお勉強をしているという説もあるが...。
★首相こもりがち 原発対応専念、周囲から不満:日本経済新聞 => http://t.co/7GamxYV

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