菅首相、またまた人事。今度は馬淵前国土交通相を首相補佐官に...
菅直人首相は26日、馬淵澄夫前国土交通相(50)を首相補佐官に起用した。馬淵氏には、放射能漏れを起こしている東京電力福島第1原子力発電所の対応を担当させる。首相補佐官は内閣法で5人以内と決められているため、寺田学氏(34)が退任した。これで、菅首相の補佐官は、馬淵氏のほか藤井裕久、細野豪志、辻元清美、芝博一の4氏の体制になる。
ダメな会社は、やみくもに人事・機構改革を繰り返すと言うけど、菅首相を見ていると...。原発問題を担当している現場の人たちにすれば、またひとり報告先が増えたということなんだろうなあ。「コピー、もう1部とって」って。こうなると、「政治主導」とは、政治家の官僚化のことなのかなあ、とか思ってしまう。
首相補佐官人事の動きを追ってみると...
1月18日:内閣改造
・細野豪志氏(社会保障・税一体改革及び国会対策担当)
・芝博一氏(政治主導による政策運営及び国会対策担当)
▼3月11日:東日本大震災▲
3月13日
・辻元清美氏(災害ボランティア活動担当)
3月17日
・藤井裕久氏(社会保障・税一体改革及び省庁間調整担当)
※仙谷由人氏が官房副長官になるのに伴い、玉突き。
※このため、国家戦略及び国会対策担当・首相補佐官の加藤公一氏が退任
3月26日
・馬淵澄夫氏(原子力問題担当)
※このため、2010年6月8日から首相補佐官(行政刷新及び広報担当)だった寺田学氏が退任
内閣法で首相補佐官は最大5人と決まっているから、入れ替えになるんだな。良かった定数が法律で決まっていて。決まっていなかったら、菅首相、何人増やしたか、わからないから。
これで参議院の問責決議を受けて、今年1月の内閣改造で退いた仙石由人前官房長官も、馬淵前国交相も政権に返り咲いたわけ。まあ非常時とはいえるんだけど...。
それにしても、誰か、「総理、落ち着いてください」という人はいないんだろうか。
【やぶしらず通信・関連ログ】
・菅首相が組織づくりが好き? 東日本大震災でも、こんなに組織が... (3月24日) => http://t.co/GekCiCZ
・菅首相、またまた内閣参与を任命。東大は信用できないから、母校・東工大がいい?(3月23日) => http://t.co/Z3PnxCp
・菅首相はお友達に頼り始めた? 内閣参与に旧友。それもあるとは思うけど...(3月20日) => http://t.co/fa9JV2p
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