スマトラ沖大地震・大津波を生き残った人が、仙台で東日本大震災に遭遇していたという話

One Acehnese man, in particular, had cause to relive the whole experience. After surviving the tsunami in Aceh, Zahrul Fuadi was then caught up in the disaster in Japan, making him perhaps unique in surviving two of the biggest tsunamis in recent history.

 20万人を超える死者を出した2004年のスマトラ沖大地震インド洋大津波と2万人を超える死者・行方不明者を出した東日本大震災。その両方に遭遇したアチェインドネシア)の人がいるという話をBBCが紹介していた。
 スマトラ沖地震の時は、スマトラ島アチェに住んでいた、この人、地震のあと、バイクに乗って高台に逃れ、九死に一生を得る。その後、博士号をとるために仙台の大学で学び、今回の大地震のときも仙台にいたのだという。激しい揺れのあと、まず、津波が来るかもしれないと思ったそうだ。その時いた場所が海岸から離れていたので津波には襲われずに済んだものの、電気も水も止まったため、避難所へ逃れ、しばらくしてアチェに戻ったという。こういう人もいるんだなあ。日本でも阪神大震災と今回の東日本大震災を現地で経験した人がいるのかもしれない。
 スマトラの大地震・大津波と東北の大地震・大津波、波が引いた後の惨状はどちらも似た風景だったという。一生の間に、二度も、これほどの悲劇を目撃する身になろうとは、人の運命はわからない。

写真集・大津波アチェの子供たち

写真集・大津波アチェの子供たち